2021/08/23
コンサルコラム
業務プロセスをグローバル標準に合わせ、PLMソフトウェアの標準機能をできるだけ使いこなすには、GAPに対する判定が重要です。
TOBEモデルとは?:
図表は、TOBEモデルとASIS(現状)に対するGAP分析と判定ロジックを示しています。TOBEモデルというのは、含みを持たせていますが、①グローバル標準、②その企業の問題点の解決策、③PLMソフトウェアの標準機能が考えられます。
①は例えば、自動車開発標準であるIATF16949への準拠が考えられます。②にフォーカスした場合は、企業個別問題を解決するので、個別最適的な解になり、グローバル標準とは異なる可能性もあります。③のソフトウェアの標準機能は①と方向性は近いですが、グローバル標準よりも、機能としてはかなり遅れて搭載されます。
GAP分析のポイント:
この違いを意識して、TOBEモデル設計はやらないといけないのですが、GAP分析の段階で、製品特性や事業特性、既存システムとの連携以外の理由、つまり現行踏襲にこだわるとカスタマイズが多発してしまうということになります。
まとめると、DX時代のPLM/BOMの導入方法のポイントは、以下3点のように整理できると思います。
・TOBEモデルをいかに設計するか。
・GAPの原因をどう分析するか。
・現行踏襲にこだわらない。
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